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火曜4限(15時30分まで),9号館7階724号室(村澤研究室)
「統計学は最強の学問である」「ビッグデータの時代」などと言われ,大学・政府・企業での研究のみならず,最近はスポーツなどでもデータ分析が行われる(「マネーボール」で有名になったセイバーメトリクスなど).本ゼミでは調査・研究の仕事に関心がある学生を対象に,データ分析のスキルを身に付けるための演習を行う.
身近な問題や社会問題を経済学(損得計算)の観点から理解し,その真偽をデータで確かめる手法を習得する.
A. 経済学における基礎的な思考法と分析手法を修得する.
B. 市場経済の仕組みと産業・企業の仕組みを学び,政府の役割を理解する.
C. 国際経済,国際社会の動向および外国経済事情に関する知識・理解を深める.
D. 現代経済社会が形成されるに至った歴史的過程とその思想的背景を理解する.
E. 将来,社会の一員として生きる上で必要となる幅広い知識と教養を身につける.
F. 社会において必要となるコミュニケーション能力,IT活用能力、プレゼンテーション能力,ディベート能力を身につける.
G. 論理的・分析的な思考法を身につけ,問題を科学的に把握する能力を身につける.
H. さまざまな情報源(日本語以外で発信されているものも含む)から適切な情報を取捨選択し,有効に活用する能力を身につける.
I. 国際社会,日本社会,地域社会などが抱える諸問題を理解し,それらを解決するための政策立案能力を身につける.
J. 課題を発見し,自ら調査し,解決策を導き出す能力を身につける.
各自が面白いと思う問題について自主研究を行う.特に個票データを用いた家計・消費者行動の実証分析を歓迎する.個別の研究指導はオフィスアワーの時間に行い,ゼミは経過報告と討論の場とする.関連文献の講読や論文の執筆指導も行う予定.
関連文献を自分で探して読み,データを自分で集めて分析すること(1日60分程度).
「中級統計学」の知識は必須.「PC統計学」も履修済みであることが望ましい.また「計量経済I」を未履修の場合は必ず並行履修すること.
研究成果を論文にまとめて提出することが単位認定の必要条件.その上で論文の質(着眼点・分析の正確さ・完成度等)で成績を評価する.
===研究テーマの探し方===
野口悠紀雄 (2002)
『「超」文章法』
中公新書
===研究の進め方===
木下是雄 (1994)
『レポートの組み立て方』
ちくま学芸文庫
===文章の書き方===
本多勝一 (2015)
『〈新版〉日本語の作文技術』
朝日文庫
===研究の進め方===
浅野正彦・矢内勇生 (2018)
『Rによる計量政治学』オーム社
===論文の書き方===
木下是雄 (1981)
『理科系の作文技術』
中公新書
===データの見方===
谷岡一郎 (2000)
『社会調査のウソ』
文春新書
西内啓 (2013)
『統計学が最強の学問である』
ダイヤモンド社
===gretlの解説===
加藤久和 (2019)
『やさしい計量経済学:プログラミングなしで身につける実証分析』
オーム社
===研究テーマの例===
レヴィット (2007)
『ヤバい経済学[増補改訂版]』
東洋経済新報社
村澤康友 (2008)
「おもしろ経済学」
大阪府立大学経済学部(編)『経済学・経営学・法学へのいざない』大阪公立大学共同出版会,第2章,21-38頁
私の知る限り,賢くなるための唯一の方法は読書です.教科書も含め,良書をじっくりと読んで下さい.
欠席する(した)場合は欠席届を提出すること.ゼミの運営に非協力的な学生(寝るなど)には退席を命じる.授業中の飲食・立ち歩き・私語・スマホの使用は厳禁とする(スマホは鞄にしまうこと).