5 1変量線形回帰モデルの推定

5.1 古典的線形回帰モデル

古典的線形回帰モデルのOLS推定は以下の手順で実行する.

  1. メニューから「モデル」→「通常の最小二乗法」を選択.
  2. 「従属変数」を1つ選択.
  3. 「説明変数(回帰変数)」を選択.
  4. 「OK」をクリック.

結果の画面でメニューから追加的な分析やグラフの表示ができる.

  1. 「検定」→「不均一分散」で不均一分散の存在を検定できる(Whiteの検定・Breusch–PaganのLM検定).
  2. 「検定」→「自己相関」で系列相関の存在を検定できる(Breusch–GodfreyのLM検定).
  3. 「グラフ」→「理論値・実績値プロット」→「対」で回帰直線が図示される.
  4. 「分析」→「係数の信頼区間」で回帰係数の95%信頼区間が求まる.

5.2 一般化線形回帰モデル

5.2.1 OLS

一般化線形回帰モデルのOLS推定は以下の手順で実行する.

  1. メニューから「モデル」→「通常の最小二乗法」を選択.
  2. 「従属変数」を1つ選択.
  3. 「説明変数(回帰変数)」を選択.
  4. 「頑健標準誤差を使用する」をチェック.
  5. 「OK」をクリック.

これで頑健(robust)な標準誤差が得られる.

5.2.2 GLS(横断面データ)

条件つき不均一分散をもつ線形回帰モデルのGLS推定は以下の手順で実行する.

  1. メニューから「モデル」→「その他の線形モデル」→「不均一分散を修正した推定」を選択.
  2. 「従属変数」を1つ選択.
  3. 「説明変数(回帰変数)」を選択.
  4. 「OK」をクリック.

5.2.3 GLS(時系列データ)

系列相関をもつ線形回帰モデルのGLS推定は以下の手順で実行する.

  1. メニューから「モデル」→「Univariate time series」→「自己回帰(AR)モデル(GLS)」→「1階の自己回帰過程(AR(1))」を選択.
  2. 「プレス=ウィンステン(Prais–Winsten)法」をチェック.
  3. 「従属変数」を1つ選択.
  4. 「説明変数(回帰変数)」を選択.
  5. 「OK」をクリック.