計量経済II

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連絡

シラバス

オフィスアワー

水曜5限(17時00分まで),9号館7階724号室(村澤研究室)

授業内容

本授業では,主に予測の観点から時系列データの分析手法を学ぶ.前半では,まず1変量定常過程について,線形時系列モデルの定式化・推定・モデル選択を理解し,その上で多変量時系列への拡張と応用を学ぶ.後半では単位根・共和分といった非定常過程の取扱いや,金融時系列の分析に役立つ非線形時系列モデルを紹介する.

到達目標

  1. 科目における到達目標

    各自のゼミ研究で,時系列データの分析を実践できる.

  2. カリキュラムマップにおける到達目標

    A. 経済学における基礎的な思考法と分析手法を修得する.
    F. 社会において必要となるコミュニケーション能力,IT活用能力、プレゼンテーション能力,ディベート能力を身につける.
    G. 論理的・分析的な思考法を身につけ,問題を科学的に把握する能力を身につける.
    J. 課題を発見し,自ら調査し,解決策を導き出す能力を身につける.

授業方法

講義と復習テストを交えながら,教科書に忠実に授業を進める.またデータ分析の実習を宿題として課す.復習テストと中間テストはチェックして返却する.

準備学習

授業の前後に教科書の該当部分を必ず予習・復習すること(予習・復習各60分程度).

必要となる知識

「統計入門」「中級統計学」の知識は必須.「計量経済I」「PC統計学」も履修済みであることが望ましい.

成績評価

宿題・復習テスト(50%)と試験(50%).すべての宿題について,全問に解答し(正答である必要はない),期限内に提出することが単位認定の必要条件.グループで取り組んでよいが,提出は個別に行うこと.

教科書

加藤久和 (2019) 『やさしい計量経済学:プログラミングなしで身につける実証分析』 オーム社(第7,8章と,第4章の一部のみ)
===旧版の教科書でも代替可(「PC統計学」の教科書)===
加藤久和 (2012) 『gretlで計量経済分析』 日本評論社(第7章と,第4章の一部のみ)

参考書・資料

===統計学の復習(「中級統計学」の教科書)===
東京大学教養学部統計学教室編 (1991) 『統計学入門』 東京大学出版会
===統計学・計量経済学の教科書で時系列分析の解説を含むもの===
豊田利久・大谷一博・小川一夫・長谷川光・谷崎久志 (2010) 『基本統計学(第3版)』 東洋経済(第11章のみ)
藪友良 (2023) 『入門 実践する計量経済学』 東洋経済(第III部のみ)
西山慶彦・新谷元嗣・川口大司・奥井亮 (2019) 『計量経済学』 有斐閣(第III部のみ,図書館に電子書籍あり)
===時系列分析に特化した教科書===
横内大介・青木義充 (2014) 『現場ですぐ使える時系列データ分析~データサイエンティストのための基礎知識~』 技術評論社
新谷元嗣・前橋昂平 (2022) 『Pythonによるマクロ経済予測入門』 朝倉書店
沖本竜義 (2010) 『経済・ファイナンスデータの計量時系列分析』 朝倉書店
エンダース, ウォルター (2019) 『実証のための計量時系列分析』 有斐閣

授業関連事項

昨年度の履修者4名の成績分布は秀1名・優1名・良0名・可2名・不可0名でした.

担当者から一言

私の知る限り,賢くなるための唯一の方法は読書です.教科書も含め,良書をじっくりと読んで下さい.

その他

授業中に立ち歩かないこと.私語を慎むようお互いに注意すること.

日程

日程は進行状況に応じて調整します.教科書の該当部分を事前に読んでくること.

  1. (9月25日)ガイダンス,gretl入門確率過程と時系列(2.1.3, 3.1.1, 7.1.3)
  2. (10月2日)季節性・トレンド・構造変化(4.3, 7.1.1-7.1.2)
  3. (10月9日)定常過程(2.1.3, 2.3.1, 4.2, 7.2, 7-A, 7-B)
  4. (10月16日)ARMA過程(7.3.1, 7-C)
  5. (10月23日)1変量時系列モデルの定式化と推定(7.1.3, 7.2.2-7.2.3, 8.1.1)
  6. (10月30日)予測
  7. (11月6日)多変量時系列モデルの定式化と推定(7.4.1, 7-D)
  8. (11月13日)VAR分析(7.4.2--7.4.4, 7-F)
  9. (11月20日)中間試験
  10. (11月27日)構造変化の検定(3.2.2, 3-A, 3-C, 4.3.2-4.3.3)
  11. (12月4日)単位根過程と単位根検定(7.5.1-7.5.2, 7-G)
  12. (12月11日)休講
  13. (12月18日)共和分過程と共和分検定(7.5.3)
  14. (1月15日)ベクトル誤差修正モデル(7.5.3)
  15. (1月22日)ARCH・GARCH過程(4.1.1, 8.2)
  16. (*月*日)分布ラグとMIDASモデル
  17. (1月29日)定期試験

復習テスト

  1. (9月25日)復習テスト1
  2. (10月2日)復習テスト2
  3. (10月9日)復習テスト3
  4. (10月16日)復習テスト4
  5. (10月23日)復習テスト5
  6. (10月30日)復習テスト6
  7. (11月6日)復習テスト7
  8. (11月13日)復習テスト8
  9. (11月27日)復習テスト9
  10. (12月4日)復習テスト10
  11. (12月18日)復習テスト11
  12. (1月15日)復習テスト12
  13. (1月22日)復習テスト13

宿題

  1. (期限:10月2日)宿題1
  2. (期限:10月9日)宿題2
  3. (期限:10月16日)宿題3
  4. (期限:10月23日)宿題4
  5. (期限:10月30日)宿題5
  6. (期限:11月6日)宿題6
  7. (期限:11月13日)宿題7
  8. (期限:11月20日)宿題8
  9. (期限:12月4日)宿題9
  10. (期限:12月18日)宿題10
  11. (期限:1月15日)宿題11
  12. (期限:1月22日)宿題12
  13. (期限:1月29日)宿題13

過去の試験問題

  1. 2020年度計量経済II:中間試験
  2. 2022年度計量経済II:中間試験
  3. 2020年度計量経済II:定期試験
  4. 2022年度計量経済II:定期試験

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